「インドにおけるエビ養殖をめぐる紛争とガンディー主義」
<第1班第3回研究会>
■報告者 :石坂晋哉 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程)
■開催場所 :龍谷大学瀬田学舎智光館B102共同研究室
■開催日時 :2006年12月16日(土) 14:00-18:00
■議事録番号 :060103
ディスカッサント: 中村尚司(龍谷大学経済学部教授)

 報告者の石坂は、南インド・タミルナードゥ州のガンディー主義者ジャガンナータンによるエビ養殖反対運動を事例として、社会運動におけるガンディー主義的闘争方法の特徴を明らかにした。石坂は、ジャガンナータンが指導した2つの運動(1950年代以降のタミルナードゥ州でのブーダーン運動(土地寄進運動)と1992年以降のエビ養殖反対運動)には、抑圧の構造に挑戦するという連続性があり、特にその闘争方法には、非暴力・交渉過程を重視・罰則を引き受ける・広報・キーパーソンのネットワーク構築などの共通点があると指摘した。
 ディスカッサントの中村氏は、インドのエビ問題について研究してきた立場からインドのエビ養殖の歴史について石坂の報告内容を補足するとともに、現代のガンディー主義者の活動については時代的・地域的な文脈を踏まえて捉える必要があると指摘した。
 討論では、石坂氏は「ガンディー主義」という言葉で何を意味しているのかをはっきりさせる必要があるのではないかという疑問が出され、そうでないと、例えばガンディーの運動が有効に見えるほどには石坂氏のいう「ガンディー主義者」の運動が有効にみえないのはなぜかという問題が解き明かせないのではないかという指摘があった。また「ネットワーク」の定義の問題や、市民社会論からみたガンディー主義運動の特質は何か、などが議論された。
■資料詳細 <資料1
 
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