「イランの現状について」
<第1班第2回研究会>
■報告者 :佐野東生 (龍谷大学国際文化学部助教授)
■開催場所 :龍谷大学深草学舎8号館会議室
■開催日時 :2005年7月29日(金) 13:30-17:00
■議事録番号 :05010201
ディスカッサント: 中島勇 (中東調査会主席研究員)

 報告者の佐野氏は、イランの現状をどう理解するべきかという問題について、歴史学の立場から、ナショナリズムとイスラームという二つの軸をベースとしてイラン近現代史を整理し、考察を行った。そして、イランはこれまで、パフラヴィー朝のもとでの行き過ぎたナショナリズムとホメイニー政権下当初の行き過ぎたイスラーム主義という両極端を経験してきたが、今後は「イラン的イスラーム・ナショナリズム」といった方向に、暗黙のうちにだんだん進んでいくのではないかと結論づけた。
 ディスカッサントの中島氏は、中東研究者として、中東のなかでも、昔から自分の国をもっていた民族(トルコやイランなど)は自分の国・国土を守ろうとし、オスマン帝国(現トルコ)の支配下に置かれていたアラブなどは国以上に宗教を背負っている、という線引きができるのではないかという点を強調した。
 討論においては、イランとトルコの比較の問題や、イランのナショナリズムと他のイスラーム諸国やアジア諸国のナショナリズムとの関係などが議論された。
■資料詳細 <資料1
 
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