「崩壊国家の再建と国家のビジョン―紛争・内戦を超えて」
<第4班第2回研究会>
■報告者 :川端正久 (龍谷大学法学部教授)
■開催場所 :龍谷大学深草学舎紫英館2F第4共同研究室
■開催日時 :2005年11月12日(土) 13:30-17:00
■議事録番号 :05040201
コメンテーター: 落合雄彦(龍谷大学法学部助教授)

 川端氏の報告は、アフリカ研究における崩壊国家論を前提として、アフリカ国家の再建・再構築のビジョンについて考察するものであった。川端氏は、アフリカを代表する知識人の一人マズルイが提示した処方箋の内容などを紹介したうえで、具体的には、アフリカの紛争をアフリカ自身で解決しようとするアフリカ連合の役割が重要だと指摘し、そのアフリカ連合が主導するダルフール紛争解決の取り組みが成功するかどうかが注目されるとした。そして全体としては、従来の国際秩序や主権国家体制の枠組を超える新しいアイデアを導入しながら、しかし具体的な問題の解決においては個々のケーススタディーで対応していくべきだと結論づけた。
 コメンテーターの落合氏は、アフリカ研究の崩壊国家論について、ある国家を「崩壊している」と捉える眼差しそのものを問題化することも重要ではないかといった点を指摘した。
 討論においては、崩壊国家論登場の時代背景、主権国家体制に対する代替案の現実性、アフリカの紛争解決と経済発展の関係、国民アイデンティティ形成の問題などが議論された。
■資料詳細 <資料1
 
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