「人種と階級の地理学:移民フィリピン人家事労働者の居場所と居場所の無さ」
<第2班第2回研究会>
■報告者 :ラセル・サラザル・パレーニャス博士 カリフォルニア大学デービス校アジア系アメリカ文化学科准教授)
■開催場所 :龍谷大学深草学舎紫光館5階会議室
■開催日時 :2005年10月22日(土) 13:00-15:00
■議事録番号 :05020201
コメンテーター:安里和晃(龍谷大学学術振興会特別研究員)

報告者のパレーニャス氏は、イタリアでのフィリピン人移民家事労働者へのフィールドワークを元に、移住者の男性が帰国を志向するのに対し、受入国においてジェンダー的平等を得、地位の向上した女性の移住者が永住を志向するという近年の移民研究における定説に疑問を投げかけ、移民の女性の永住志向を考える際に、ジェンダーの視点のみならず、人種と社会的階層の問題を考慮に入れ、複合的に考察するべきであると主張した。
コメンテーターの安里氏は、フィリピン人移民家事労働者が帰国を志向する理由として、パレーニャス氏の主張を補足し、家事労働者は非熟練労働者のカテゴリーにあり、永住資格が与えられない事、他の職業への移動が不可能な事など受入国のコントロールを挙げた。
討論においては、アメリカのメキシコ人移民等他地域の事例との比較、また「居場所の無さ」に関して物理的なもののみならず、心理的な「居場所の無さ」もあるのではないかという指摘が出された。
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