「ルワンダの農村社会と紛争後の課題」
<第4班第1回研究会>
■報告者 :武内進一(日本貿易振興会アジア経済研究所)
■開催場所 :龍谷大学深草学舎 紫英館 第4共同研究室
■開催日時 :2005年7月22日(金)15:00‐18:00
■議事録番号 :05040101
 報告者の武内氏は、スライドを交えてルワンダ農村社会の特徴を説明し、それが紛争後にいかなる課題を抱えているかを論じた。
 ルワンダでは1994年に起こったジェノサイドによって、人口の1割にあたる80万人もの人々が殺戮された。ジェノサイドは農村部を含むルワンダ全土で勃発した。ルワンダの農村社会は、一般にきわめて零細な小農世帯から構成されている。虐殺は、貧困よりも、政治的急進派による扇動と動員に原因を求めることが妥当だが、農村で多くの人々が殺戮され、多くの農民がそれに関与した事実は厳然として残る。
 今日のルワンダ農村が抱える紛争後の課題としては、経済復興と国民和解が挙げられる。前者に関しては、無数の零細小農からなる農村で、急進的な扇動にも抵抗できる人材を育成するために、いかなる開発が望ましいのか議論を深める必要がある。後者に関しては、国民和解を掲げて現在実施されている村レベルの裁判(ガチャチャ)が注目を集めている。ただ、先の紛争とジェノサイドが農村に内在する矛盾から直接生じたというよりは、国家権力闘争に由来することを考えれば、紛争の再発を防止するためには、統治のあり方を真の意味で民主化する努力が中央政府レベルでなされることがまずもって必要である。
■資料詳細 
 
このページを閉じる